素材について
皮は原皮、鞣し、表面加工のコンビネーションによってそれぞれ特徴ある革になります。家具で使われるものは、アニリン仕上げ、セミアニリン仕上げ、ピグメント仕上げが代表的な皮革の仕上げ方法になります。アニリン仕上げは原皮を鞣して染料で仕上げた革本来の表情が楽しめる仕上げです。
残りの2種類は革に顔料を乗せた仕上げです。セミアニリン仕上げは革の表面を薄い顔料で塗装し、ピグメント仕上げは厚く塗装するのが大きな違いです。傷が目立たなく撥水効果も期待できる仕上がりになっています。
お手入れ方法
アニリン仕上げ、セミアニリン仕上げ共専用のオイルで保湿し乾拭きします。水に弱いので水分はシミになります。但し、お手入れ次第では長く使えて、経年による変化が楽しめます。ピグメント仕上げは顔料塗装をほどこし、牛が生きていたときの傷や肌荒れを隠すと同時に塗膜層を形成するので、硬く絞ったウエスであれば水拭きも可能です。顔料の塗装になるため色も豊富に選べ、原皮の傷も隠れるため取り都合も良く価格もお手頃です。